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職場環境や置かれている状況によって、どんな人も簡単に「易き」に流れるよ

接客販売の現場においても、上の人たちの持つ高い意識が下のメンバーに伝わらずジレンマを抱えているリーダーはホント多い。上と下をつなぐ中間のポジションにいる店長や係長・主任クラスは、メンバーからの愚痴や文句を絶えず浴びてるからストレスが半端ないし。

はじめのうちは「なんとかして意識を上げるようにサポートしなきゃ」とメンバーを鼓舞したり、お尻を叩いたり、時には褒めて持ち上げたりして頑張るのだけどだんだん疲れてきちゃう。それで挙げ句の果てに「どうして上は、下のことを理解してくれないんだろう」とか、悲しいかな思考の論点がズレてきてしまうのだね。

カウンセリングでの、あるリーダーの視点の変化

ある20代のリーダーは、高い売上目標を追いかけている上司とその考えについていけないメンバーたちの間に挟まれてどっぷり揺れちゃっていて。

『もう少し”できないメンバー”にも配慮して、冷たく感じる言動を改めたり、できるような工夫をしてくれても良いんじゃないかと思って』

これまでは常に下のメンバーたちのことを考え、どうしたら「できる」ようになるのか?という視点でフォローやサポートを続けていたそう。だからこそ、厳しく、高い意識を求め続ける上司にちょっとした不満を持つようになったのかもしれません。

そこで『あなたご自身がメンバーの立場だったらどうですか?』と問いかけ。

ご本人がもしもリーダーとしてではなく、その上司の元でメンバーとして働くとしたらどういう行動を取るかを想像してもらうと、イメージをしているうちに『はっ!!!』とした表情になる。

『自分ならきっと、上司の期待に応えるように自分の考えを合わせようと努力します』

メンバーに求められているのは、上が自分たちに寄ってくれるのを待つのではなく自分たちが上に寄るように努力をすること。リーダーとして下のメンバーが上司の期待に応えるようサポートしなければいけなかったことに気づけた様子。

上司には「こんな風に指示していただけるともっとメンバーが動きやすくなると思います」と進言してみることになった事例でした。

水は低きに流れ、人は易きに流れる、ものだから

ポジションをチェンジし、視点を変えて現状を俯瞰してみると、今の悩みや不満が「なぜ」起きているのかを理解できるはず。その理由が、メンバーの不平不満に引っ張られて知らず知らずのうちに意識が低い方へ自分を合わせていたからだということに気づければ、それこそこの方がいつも考えている「どうすれば”できるように”なるのか?」という建設的な思考がまた戻ってくるから。

でも、普段「どうすればできるようになるか?」と考えているような前向きな人が、意識が低い方へ持って行かれている自分を容易に想像できるのか?と思う。それはやっぱり一人ではなかなか難しいんじゃないかな。「自分に限って」と感じるだろうし、そうでありたくない自分の方が優って、見えなくなるはずだもん。

どんなに優秀な人でも、不平不満が横行するような環境にずっと身を置いていたら、ミイラ取りがミイラになることもあるんだという前提を持っていることは大事。でももっと大事なのは「今、自分がどんな状態にあるのか」を客観的に見る機会の方じゃないかな。

時に「見たくない自分」がそこに映ることを怖がらず、誰もがそうなる可能性があるんだと受け入れることで前に進み、状況は良くなるのだから。

 

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